恵まれた人生
我ながら、人との出会いに恵まれた人生を送っていると感じます。
決して育ちがいいとは言えなかった先生ですが、小学生のころは、勉強のできるお友達がいてくれたお陰で、その子と遊ぶために、宿題を終わらせてから遊ぶという家庭学習の習慣が自然と身につきました。
夏の星座観察も、夜にお友達と待ち合わせをして毎晩楽しみながら行っていました。
結果、理科の成績だけでなく、他の教科の成績もぐんぐん伸びていった記憶があります。
幼なじみのご両親は裕福で社会的地位のある方々でした。
子供の教育に熱心で、重厚感漂う黒いアップライトピアノが置かれてあるようなご家庭です。
その子の影響で、私もピアノを弾きはじめます。
私の英語との出会いもその幼なじみが英語教室に通い始めたことがきっかけでした。
留学することになった直接のきっかけはまた別にあるのですが、それもまた友人が、全国で2人しか選ばれない国費留学生の1人に選ばれたことが大きかったと思います。
小学生の友人との出会いから始まり、周囲の環境がとことん私の人生を引き上げてくれたという自覚があります。
親戚の中でも、抜きん出て学校の成績が良くなったのは、親の遺伝子のおかげでもなく、特別に頭がよかったわけでもなく、ただ、環境と人に恵まれていたからです。
受験のための塾選びも幼なじみのお母さんが選んだところに入り、何となく受験をして第一志望に受かります。
先生の両親は教育に関しては全くの放任主義でしたから、私が勝手に勉強する子になり、ラッキーだったと思います。笑
同じ親のもと、先生には兄弟がいるのですが、2人はのび太くんのような成績をとっていました。
2人にとって勉強へとつながる環境や友人がなかったことと、両親が子どもに任せっぱなしにしていたことが要因だったと感じています。
自分で子育てをして思うのですが、やはり何らかの支援やきっかけがないと子どもの大半は勉強しないもので、ほったらかして勉強ができる子というのは、希少な気がしています。
地元でも名士に入るようなお友達のご家族が、毎日のように私と遊ぶことを受け入れてくれて、宿題さえ終わらせたら、実家にはない豪華なオモチャやゲームの数々で遊ばせてくれました。
ピアノの練習もその子のお家でよく練習していました。
友人家族のおかげで、進学校へ行くことになり、そこでまた人や環境に恵まれ次から次へと良い出会いに繋がります。
星座観察の季節になると、幼なじみとそのご両親をよく思い出します。
そして、幼なじみのご両親が私にしてくれたように、我が子の友人関係も大切にしたいと願いつつ、理想と現実のギャップに苦しむこともしばしば。
小さい頃、お世話になった同級生のお母さん方にはただただ敬服するばかりです。笑
自宅で仕事をしていることの難しさもありますが、我が子とお友達が、今しかない楽しかったと思えるような時が過ごせるよう出来ることから始めたいと思います。