どちらを選んでも大丈夫。

東京オリンピックで悲願の金メダルを獲得した卓球の伊藤美誠選手。 

5年ほど前に美誠選手のお母様、美乃りさんが書き下ろした子育て本を読んだことがあり、美誠選手のオリンピックでのご活躍は感慨深いものがありました。

美乃りさんの明確な目標の下、幼い頃から厳しい練習を積み重ねてこられた結果が世界一というのは本当にすごいことです。

美乃りさんの子どもに与えた努力の方向性が的確であったこと、美誠選手が与えられた試練を乗り越えてきた事が今回の金メダルに繋がったような気がします。 

遊ぶ暇もなく、同世代の子達に比べて犠牲にしてきた事も沢山あったと思いますが、人生の殆どを卓球に打ち込んできたことで美誠選手が不幸に見えるかというと全くそのようには見えません。

自分の歩んできた道に自信を持っていて表情は明るく誇らしげです。

厳しい道のりであっても子どもが成長した時に自分のやっていることに自信を持てるか、親がいなくても自分の足で立ち食べていけるかが子育ての最終地点にあるように感じております。

美乃りさんの子育てについては、当時2人目を出産したばかりの私にとって、真似することすら難しいと感じることが沢山ありました。

子どもにとって過酷すぎるのでは?と思う部分があり、当時は共感できないことの方が多かったのですが時を経て著書を読み返してみると共感できることや理解できる箇所が増えていました。

世界で戦っていけるレベルに子どもを育てるためにはこれ程の覚悟と努力が必要なんだと美乃りさんの子育てを通してみせてもらった気がします。

美乃りさんが美誠選手に対して「どのような大人に育って欲しいのか」、「どのような選手に成長して欲しいのか」、「そのためにはどうしたらいいのか」ということをブレずに追求し続けてこられたのは、美乃りさんご自身が卓球選手としての経験もあったからだと思います。

素人には見えない、「ここまでは」という課題が見えていたのだろうなと感じます。

我が家では小学校の宿題をきちんとさせるだけでも、鬼母ちゃんになってしまいますが、美乃りさんの「どちらを選んでもどんな環境や状況であっても大丈夫な状態に仕上げておく」という力強い言葉を胸に、これからも我が子の子育て、頑張りたいと思います🌸

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