子どものために。

『教師がどんなに熱心に勉強を教えたとしても、家庭で親が目を離すことなく手助けをしてあげて、初めて子どもは勉強する習慣が身につく』ということを子ども全員を東大医学部に合格させた佐藤亮子さんがご著書に書いておられます。

本当にその通りだなと実感することが増えました。

指導者の力だけでは、子ども達の成績や英語力を大きく変えることは難しいからです。

※成績にとらわれず、目標とする英語力に期限を設けない場合は、この限りではありません。

英語の学習法だけに限った話ではありませんが、「学び」や「勉強」の仕方には種類が豊富にあって、楽しみ方や学力を伸ばす方法はお子様とご家庭の数だけ違ってきます。

お子様の英語学習をスタートさせる時期(年齢)やお子様に求める英語力にもよりますが、成績をあげるためには「一定の努力量(家庭学習)」が必要で、学習習慣が身についていないお子様には親御さんのサポートは必要不可欠です。

勉強する気のない子に勉強をさせるための工夫や努力が親御さんには求められることになります。

子どもの勉強に寄り添う時間や手間をかけることは楽しいばかりではありませんが、「できる!わかる!楽しい!」といった子ども達の笑顔がご褒美となって返ってきます。

成績や結果にとらわれず、絵本やカードゲームで幅広い英語の知識を身につける文化的な楽しみ方もありますが、殆どの親御さん達は、学校の授業やテスト、大学受験や就職の際にお子様が困らないようにと期限や評価の決まったもののために、英語教室を選ばれています。

そのため、楽しむばかりのレッスンだけでは、親御さんのニーズに応えることはできません。

楽しみながら学ぶというのは、「その場で英語を楽しむ」場合と「学んでいることが理解できて楽しめる」2パターンがあると思っています。

後者の場合、与えられた条件の中(テストや検定)で英語を使いこなすスキルがいりますから、先ずは応用力を得るための基礎知識をしっかり学んでいく必要があります。

宿題を一定期間やっていき、学校で習っていることがわかる様になれば「英語で学び使うこと」を楽しめるようになってきます。

さらに高いレベルを目指したい場合は、宿題だけでなく、学習した内容を忘れないための復習が大切です。

小学生の間に家庭学習を疎かにしていたら、中学校から始まる定期テスト対策の勉強や高校受験、さらには大学受験のための学習量に追いつかず、お子様が苦労することにつながります。

まずは宿題や家庭学習の習慣がいかに大切かということを親御さんに気づいてもらい各ご家庭の教育方針や目標に合った英語学習の提案ができるよう最近は特に心がけています。

親御さんが根気よく学ぶことを生活の一部としてきたご家庭のお子様と、そうでないご家庭のお子様とでは、埋められない程の学力差が小学校の間にもはっきりと出てしまいます。

子どもの教育格差は世帯収入に比例するというデータが長年ニュースなどでも報じられていますが、教育の現場に立ってみると親の学歴や収入だけの問題ではなく、親の教育に対する意識の高さや覚悟、子を適切にサポートする力や情報収集力の差であると感じています。

親が点数や合否のでる成績で、子どもに結果を望む場合は、まず、ご家庭で学ぶことを当たり前とする文化をつくってあげて欲しいと思います。

本棚や勉強するための机、勉強するための時間など、勉強しやすい環境は確保できていますか?

子どもが勉強している側で、携帯やテレビを観ないということを大人はできているでしょうか?

お金をかけられないなら図書館に通い活字に触れる機会を作ったり、塾に通えなくても学校の宿題が終わるまで子どもの側についていることも立派な学習サポートです。

子どもの教育にかける想いとそのために何をしてきたかという親御さんの行動力がそのままお子様の学力や才能に影響を及ぼします。

勉強のできる子にと願う親御さんには、塾や習い事に任せきりではなく、子どもに寄り添い一緒に学ぶ姿勢でお子様と過ごして欲しいと願っています。🍀

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