お金の話(住まい)
お金に関する質問の他に、住み替えを前提に建てた我が家の注文住宅についての質問も、増えています。
「一戸建て=一生もの」という価値観がまだ日本では根強く残っていますが、アメリカでは家族や仕事、暮らしの変化に合わせて住む場所や形を変えていくことが一般的です。
人生において、変化はつきものですから、良い時も悪い時も、状況次第で、日本も住み替えが当たり前になっていけばいいな〜と思いながら、家づくりに取り組みました。
後から住む人のことを考えて長期優良住宅にしてみたり、狭さを感じさせない様にキッチンや建具はなるべく白に統一し空間的な広がりを意識してみたり、自分の好みに偏り過ぎないよう、手放す時のことを考えて作ったので、施工会社さんも大変驚かれていました。
住み替えに対する意識は、ホームステイ時代に自然と培われたように思います。
アメリカは日本よりも離婚が多い社会でしたし、仕事よりも、自分の暮らしを優先させる人たちが多かったため、その時々で自分にあった住まいを求めて引越しを繰り返す人たちが多くいました。
家の一部を間貸しして、副収入を得る人も多く、帰国してから気づいたことですが、投資や資産運用に対しての意識が一般家庭でも浸透していたように思います。
アメリカとは違って少子化が進む日本なので、購入する土地や建物、ローンの組み方や予算の使い方には注意が必要ですが、そこさえ押さえていたら、住み替えていく事は生きたお金を使うことにつながる気がします。
家を購入することで、保険の掛け金も大幅に減らすことができるんですよ。
オール電化&太陽光発電をセットにすることで、年間の光熱費もほぼなくなります。(日照時間により向き不向きはあると思います。)
注文住宅という点は想定外でしたが、事前に勉強し続けた甲斐あって、以前の家賃と変わらずに住めています。(住宅ローン控除を始め、あらゆる税制優遇処置を使っています。)
住宅ローンも保険と同じで、勧められるままに入ってしまうと利息を支払うためだけに働いている、ということになりかねませんので注意が必要です。
色々な支払い方や、リスク回避の方法がありますので、知識がなくて困っているという方は遠慮なくお声掛けくださいね。
お金や住まいに関する知識がないばかりに、損をしている方はまだ多いと感じます。
国民的気質として、お金の話をあからさまに話すことは、下品とされがちな日本ですが、資本主義社会においては、お金の知識がないままに生きていくのは今後ますます辛く厳しいものになっていくと感じています。
下品な話し方をしないように努めればいいだけで、やはりお金に関する知識は無いよりはあった方がいいと思っています。
アメリカのレストランでは、同じ時間、同じ時給で働いたとしても、チップによって一晩で稼げる収入に大きな差が出ます。
中国人ウェイターが割り振られるテーブルによって、チップに差ができることを嫌いよく言い争いになっていました。
一円でも多く稼ぎ、経営のノウハウやサービスの技術を学んでいずれは独立しようとする情熱や知恵の働かせ方が日本人とは圧倒的に違っていました。
世界を相手に仕事をしていくには、日本人ももっと図々しく強かになっていかないと、国際社会の厳しい競争社会では、到底敵わないだろうと感じていました。
日本人には日本人の良さもありますから、その良さは大切にしつつも、親世代の私たちからお金に対する意識を少しずつ変えていき、日本の子供たちが世界を相手に十分活躍できるようになって欲しいと願っています。