公文式教材について
幼少期から小学校低学年の時に公文の教室へ通っていた先生が、我が子達を公文へ入会させなかった理由はいくつかありますが、その中でも兄弟の存在は大きかったと思います。
モンテッソーリが有名な幼稚園に通い、年長の年から公文に通っていた先生と兄弟です。
教育をしっかりと受けてきたような聞こえはいい経験をさせてもらっているものの、先生以外の兄弟は、まるでのび太くんのような成績を学生時代はずっと取り続けていました。
兄弟間の成績格差は、どこでどのようにして生まれるものなのか、小さい頃から考えることが多かった気がします。
今となっては、そもそも公文式やモンテッソーリが悪いのではなく、先生の生まれ育った環境が、子どもの個性や能力を伸ばしきれなかったのだとわかります。
1つ目の要因ですが、まず親が何も考えていなかったということです。
世間で良いとされている教育法を何となく勧められるがままに取り入れ、教室に丸投げしてしまっていたこと。
「公文式さえ習っておけば大丈夫。」と根拠のない信奉者であったと言えます。
丸投げするなら、かなりの額を先生や教室に支払って丸投げしないと勉強が身につくほどの学習時間を確保してもらえないことは、今となっては、明らかです。
2つ目の要因は、同じ親元で生まれ育ったとしても子どもの性格が全く違っていたことです。
声をかけて寄り添ってもらわないとプリントを進められない子ども達と、ある程度の量であれば自ら解き進めていける子どもとでは、同じ公文式教材を使っていても、習得スピードと親のサポート具合は全く違ってきます。
幼少期の体験から、公文式は合う子と合わない子、合う親と合わない親がいると勝手に結論付けて、何となくですが、我が子達には公文式を習わせるのではなく、市販のドリルを使って、家庭学習を進めてきました。
現在でも我が家は、先生がそれぞれの子ども達に合わせた市販ドリルを取捨選択し、たまに公文式の市販ドリルを取り入れて使っています。
良いとこどりで悪いことがないように思いますが、自分の頭で考え試していくには、無駄な時間やお金はつきもので、子どもに合わせたカリキュラムや相性のよい教材を探すまでにはかなりの労力が必要でした。
様々な教材を我が子で試してきたからこそ、今では、公文式教材の良さが十分に理解できます。
授業で習っていなくても、教材にはわかりやすい答えが書かれてあり、スモールステップで先取りできること。
子ども達が直接書き込めるプリントは、低学年までのお子さんと親御さんにとってはとても優しい作りです。
親御さんが市販教材一冊を何回も印刷して、間違えた問題を繰り返し解き直しさせる場合にはプリンターがいりますし、プリンターがない場合は、同じ教材を3冊、4冊と買ってきてストックしておく必要があります。
当たり前のことですが、天才でない限り、殆どの子達は、間違えた問題を繰り返し解くことで、出来なかった問題が解けるようになります。
覚えられなかった問題と答えを何回も目にすることで、段々と記憶に残るようになります。
公文の教室にはすでにプリントされた教材が教室で準備されていますので、ご家庭にプリンターがない場合や同じ教材をストックしなくても、必要な時に必要な枚数を貰って帰ることができるので、先生や親御さんにとっては有難い教材です。
「コピーなどせず、何冊も買い足さず、テキストをみて、ノートに解答を書くことを繰り返せばいいじゃないか。」と、塾の先生や、中学・高校の先生方は簡単におっしゃるのですが、小学生のお子さんにとって、テキストを読んでノートに書き込むための目線が移る度に、注意がそれてしまっていることを知りません。
大変学習効率が悪くなってしまうのです。
これは、家庭学習をみているお母さんやお父さんでないと気づけないところだと思います。
私のように、本業が「子どもの教育」でないかぎり、各ご家庭で親御さんが自ら家庭学習を考える余裕がないのは大半だと思います。
そういう方は、相性のよい先生がいる公文式教室を探して、教材の量を気軽に相談し調整できるようになると楽でお得だと思います。
今は、学研の教材も優れていると思うので、親御さんが信頼のおける先生が学研教室でみつかれば、公文式にこだわる必要はないとおもいます。
学習教室へ通わせることが無理な方は、学校準拠ドリルを使って復習や予習をすると国立や公立の中高一貫校の受験対策になります。😊
何事も諦めずに出来ることからやってみて下さい。