College(短大)やUniversity(大学)へ留学してほしい理由
以前、我が子の英語教育として、日本の大学を一年休学させ、海外の大学、もしくは短大に留学させたいと書きました。
なぜ、語学学校ではないのか。
1番の理由は、ダブルメジャー(2つの学部を同時専攻すること)を経験して欲しいと思っているからです。
日本は大学に入学した時点で学部が決まっています。 留学先では日本の学部とは関係なく、自由に興味のある分野のクラスをとって、英語で学んできて欲しいと思っています。
人生の早い段階で、一つの道を極めることは素敵なことですが、夢を早い段階で形にできる人はそれほど多くはありません。
ほとんどの人は、高校まで周りの人の影響をうけながら、何となく、大学受験に合わせて進路を考えたり、決める人がほとんどではないでしょうか。
だからこそ、自由な時間を比較的確保しやすい大学の在学期間中に、海外の学校で学んできて欲しい思います。
collegeでは、多くの学生が専攻を決めずに入学し、興味のあるクラスや良い成績をとれるクラスを受講しながら、編入先の大学や、キャリアについて考えます。
ある人は日中、仕事をして夜間のクラスだけをとっていたり、ある人は、世界中を旅しながら、5年かけてcollegeを卒業し、大学へ編入する人もいました。
universityは、成績の良かった人や、行きたい大学が決まっていた人、学びたいことがはっきりとしている人、金銭的に余裕のある人が高校からそのまま入学している印象を受けました。
universityで専攻が決まっている人でも、専攻外のクラスを自由に受講できるところはcollegeと変わりません。
最後までクラスを受講し、一定の成績を納めれば,単位として認められます。
学士号を得るための単位を満たしたら、少し時間はかかりますが、2つの学士号を同時に取得することも可能です。
語学学校では、なかなか現地の人と知り合う機会がありません。
授業を通して、現地の企業や美術館、博物館、動物園などフィールドトリップの機会がなく、見える世界に限りがあります。
色々な国から来た人たちと出会えるのですが、同じ国から来た留学生同士で集まり、休日には観光であったり、パーティーを開いたりとレジャーの要素が強い印象です。
バケーションの思い出づくりが目的であれば語学学校は1〜2ヶ月を海外で過ごすには最高の場所だと思います。
語学学校の良さもありますので、一概に否定できないのですが、英語を話せるようになりたい、英語力を伸ばしたいと思うのであれば、大学か短大、専門学校での留学がお奨めです。
英語力とは別に語学学校は費用の問題もあります。
語学学校の1ヶ月分の授業料が、collegeの一学期分の授業料と同額だったりするのです。
英語が得意な人でも、アメリカにきて、I、2ヶ月で十分な聞き取りや、会話をできるレベルになって帰った人はいませんでした。
語学学校でリスニングやスピーキングの力をつけようと半年から1年間勉強すると、ものすごい費用がかかることになります。
その点、universityやcollegeは、奨学金制度も豊富で、学費も語学学校の比ではありません。
アメリカのcollegeやuniversityでは、一つのクラスにつき、3本〜5本のレポートや小論文を課されます。
記述式のテストも3回〜5回は受けることになります。
書く事で自然と語彙力が鍛えられますし、思考力もつきます。
現地の学生と知り合う機会にも恵まれ、どのような考えをもって、学生生活を送っているのか知ることもできます。
一年間というまとまった期間に現地の学生と関わったり、日本の大学でも単位が認められる学校に通うことで得られる経験は、子どもの長い人生において良い影響を与えてくれると思います。
外資系企業に勤めておられる方は、勤務地が日本であってもかなり長い休暇や有給休暇をとりやすく、働き方も在宅ワークなどフレキシブルであると聞きます。
しかし、日本の企業に就職してしまうと、有休休暇はおろか、ある程度のまとまった休暇を取ることはいまだに難しそうです。
どんな場所で働くことになっても、自由な時間が豊富に確保されている学生の時に、外の世界へ存分に足を運び、日本と外国との違いを肌で感じて欲しいと思います。
きっと、自分の知っている世界が全てではないと良い意味で感じられるはずです。
留学中は、アメリカの奨学金制度について調べたり、利用する機会はなかったのですが、多くの地元学生が奨学金制度を利用しているのを目にしました。
最近読んだ本の中には、留学生であってもアメリカの奨学金制度を利用して、無料もしくは低料金で有名大学に通えるようなことが書かれていました。
決して安くはない留学費用ですが、制度を知らないだけで、利用しない、留学できない状況だけは避けたいと思っています。
もう少し先にはなりますが、いくつかの大学に絞って、奨学金制度について調べ、我が子や、教室に通っている子ども達が必要となった時に、助けとなれるよう準備したいと思っています。